Encounter Love Song、好きだ。

 

2023年12月31日22時30分
私がIDOLiSH7を好きになってからというもの、ずっと待ち侘びていた瞬間がついにやってきた。

そう、IDOLiSH7の新曲解禁!!!

アイドリッシュセブンを好きになったのが6/16なので、ギリギリ記念日には間に合わず。待って待って待って、ようやく訪れたこの日、この瞬間。
IDOLiSH7の新曲を聞ける、という体験が出来たことが本当に嬉しかったし、曲を聞きながら色々なことを考えて、フォロワーさんのツイートを見て、という時間が本当に楽しかったし、幸せすぎて信じられないくらい泣いた。本当に忘れられない一生の思い出。

Encounter Love Song、まずタイトルを見た瞬間にラブソング………!?となり。
落ち着かぬままにスタミナを消費して音ゲーを始め(ノーツはひとつも叩かなかったけど)、新曲を聞き。

もうね、もう、本当に。
本当に良くって。曲調も歌詞も大好きで。本当に幸せだったよね。
IDOLiSH7、あまりにもアイドルで 最高。ありがとう、本当に。ありがとう……。

 

ということで以下オタクのEncounter Love Songここが好きだよ語り。全フレーズ大好きですが、特に好きな一部を抜粋して書いています。

※歌詞は耳コピ+他のマネージャー様のツイートを参考にしています。正式な歌詞カードがないので間違えていたらごめんなさい。

聞いて 地球どこにいても 出逢いに行くから

もう好き 大好き 大大大好き
始まりが聞いて!なのがもう良くて。陸さんに○○して!って求められたらもうしない選択肢がなくて、ここで心を鷲掴みにされるのに
その後、アイドルから‘’出逢いに行くから”って言われるのがもうやばすぎる。アイドルから!?逢いに来てくれるんですか!?

(近しいことを言っている方何人かお見かけしたのだけれど)
アイドリッシュセブンって、ムビナナを全国の映画館でやったり(+台湾でも。あとニューヨークで上映会もやってた)、G4Yで全国を回ったりと、アイドル達に会える機会をたくさん作ってくれていて。
だから、本当にIDOLiSH7が私たちのところに逢いに来てくれそうで、嬉しいねってなっちゃう。

Looking for you

一織さんって基本スタンスが“見つけてもらえるように、自分がIDOLiSH7を輝かせる”だと思っているオタクなので、君を探すよ、って歌っているのを見るとめちゃくちゃに嬉しくなってしまう

瞳合った交差点で 運命がチラリズム

ここの歌詞割り二階堂大和さんにしようって言った人のこと神輿に乗せて八乙女楽さんと和泉三月さんと千さんと一緒に担ぎたい。千さんは神輿担いでくれないか……
六人の歌詞割りを決めた時いったいどういう過程でここが大和さんになったのかは分からないけど、チラリズムとかいうめちゃくちゃにかわいい単語を大和さんにソロで歌わせてくれてありがとう。好きです。

信号変わり 賑やかさのカーテン ふわり踊って

賑やかさのカーテン←好き
ふわり踊って←大大大好き
この歌詞を和泉一織さんが歌っているという事実←大大大大大好き。本当に好き。ありがとうの言葉しかない。ありがとう………
比喩も擬音も大好きな人間なのでこの歌詞が大好きだし、ふわりという柔らかさに溢れた単語を一織さんの爽やかで明るめの歌声で聞けるのも最高だし、本当にありがとうの歌詞割り

バカだなって笑うかな

ここ陸さんと一織さんなのかわいすぎ。よく馬鹿なんですかって言ったり言われたりしてるもんね……
ところで原作で馬鹿っていう一織さんに陸さんが「馬鹿っていう方が馬鹿なんだよ!」って言うシーンあった気がしてたんですけどもしかして幻覚ですか?幻覚かも

ごめんな でも探すよ

大和さんが謝りつつもそれでも探すよ、っていうくらい、愛おしいものを強く求める歌詞を歌っているの、感慨深いものがある

君にただ 逢いたいんだ 全部歌になる

逢いたい気持ちが歌になるの、本当にかわいくて愛おしくて大好き。
音楽を自己証明と言っていた壮五さんが、“逢いたい”という第三者への肯定的な感情を“歌になる”と歌っているの、とても嬉しくなってしまう。

心臓痛むような こんな気持ち 恋だろ?

恋です 間違いなく恋です(オタクの感情が)

聞いて 地球 どこにいても 迎えに行くから

頭サビは出逢いに行くから、だったのが、1番Aメロで出逢って、1番サビで迎えに行くから に変わってるのがとても好き

次へ次へ街から街 景色そわり見つめて

新曲の歌割り和泉兄弟なかったな〜と思っていたら、“カーテンふわり踊って”と“景色そわり見つめて”で見せつけてくるの最高(何がなんでも和泉兄弟要素を生成したいオタク)

いない 拍子抜ける度に 生まれてしまうメロディー

拍子、メロディーという歌詞が入ったこのパート壮五さんなの好き
あと一番でも言ったけど、第三者への感情から音楽が生まれているという歌詞を壮五さんが歌っているのが本当に好き

多少 いや めちゃくちゃでも

かわいい 本当にかわいい 他に言うことないよ かわいすぎて全部忘れた
陸さんと一織さんが歌う“めちゃくちゃ”というフレーズだけで全人類の寿命が17年伸びたし聞く度に伸びるから全人類長生き やったね

譲れないものがあるよ

大和さん、三月さん、ナギさん、三人それぞれ今は(今も)譲れない大切なものがあると思うので、とてもグッときてしまう。特に大和さんの口から出る“譲れないものがあるよ”が何度聞いても嬉しい 

離れていたってさ 僕らは
君のこと 見つけたいんだ

私自身はムビナナからの新参者、つまりアイドリッシュセブンを好きになってから、アイドルに会いたいと思えばいつでも会える期間がとても長かったので、ムビナナの上映が終わりを迎え始めた時にアイドルたちに会いに行ける時間が終わってしまうことが本当に寂しくて悲しかったことを思い出してしまう。
あと、過去には会いたくても会えない時期もあったんだろうなあというのを、スターミュージアムフェスの特別ストーリーやマネージャー様のツイートから感じるところがあったりして。
なのでアイドルがこう歌ってくれるのって本当に嬉しいよなあってしみじみしてしまう。

星を焦がす 巡りあわせ 歌いきれないよ

本当に本当に天才歌詞で大好き 大好き
歌うことが仕事のアイドルたちが、“歌いきれないよ”で溢れる感情の大きさ、強さを表現するの、本当に大好き

どんな眩いライトが 横たわっていても
ねえ君も逢いたかったろう やっと見つけたよ
※逢いたかったの?かも

このフレーズの間奏がとにかく大好きで。なんでかって言うと、この間奏がきっと、僕が探していた君に出逢えた瞬間だから。
クラップが君を見つけて心臓が高鳴る音で、その後のクラップがない3拍が、君に出逢えた時間なのかなって思って噛み締めて聞いている。
そしてこの間奏の時間にどんな出逢いをしたのか想像するだけで愛おしい気持ちで溢れてしまう。

そしてこれは拡大解釈なのだけれど、
どんな眩いライトが横たわっていても、に続く言葉なんなのか、というのを考えた時に、これまでの流れだと“(目が眩む程の光の中でも)君に逢いに行くよ”なのだけれど、でもどれだけ僕が君を探していても、それに君が気がついてくれないと出逢えないんじゃないかなって思っていて。
だから、“君に逢いに行くよ”の後に“だから僕を見つけてね”の言葉も続くんじゃないかなって思ってる。

これってアイドルとファンになる前の人にも言えることだと思っていて、アイドルが目にとまるきっかけは、街中を流れる音楽とか、バラエティ番組のゲストとか、雑誌の1コーナーとか、きっとたくさんあるのだけれど、でもそこで出逢わないですれ違ってしまうこともたくさんある訳で。

このフレーズって、そんな中でアイドルと出逢って好きになる瞬間、アイドルを見つける瞬間のことでもあるのかなって。
だから“どんな眩いライトが 横たわっていても”は他に輝かしい存在がいても、という意味もあるのかなあと思うし、それに続く言葉は“君に逢いに行くよ”“だから僕を見つけてね”なんじゃないかなって勝手に解釈してる。

こんな気持ち 愛だろ

一番は恋だったところが愛になるの 本当によくって………………よくって…………………(語彙力迷子)
単語的な意味で言うと、恋は恋愛的感情で、愛は愛おしく思う感情全て(恋愛を含む)であり、この曲は恋愛の歌であるのと同時に、恋愛以外の他者を愛おしく思い逢いたいと願う感情も歌った曲なんだなあということを実感する。

虹の波間 起きる奇跡 また歌になった

最後の“また歌になった”はこれまでの物語が歌になった、っていう意味も含むのかなって思っていて。

(アイドリッシュセブン メインストーリー 3部15章2話“想いをつなぐ歌”より)

IDOLiSH7のメンバーたちが、物語は歌だった、という話をしていて。

君と目が合ったところから物語が始まって、最後に君に出逢えたところで完結して、それが歌になったのがこのEncounter Love Songなのかなって。

僕らきっと出逢えたんだ 絶え間ないLove Song

物語は歌になったところで完結しているとしたら、ここは物語を歌ったアイドルたちのあとがきなのかな。
僕らが出逢えたことで、愛と物語が生まれて、そこから音楽も生まれて。だから“絶え間ないLove Song”に出逢えたんだよ、ってことなのかも。アイドルそのものには永遠がない中で、永遠に歌い続けることは出来ない中で、絶え間ないLove Songに出逢えたと言ってくれるのが嬉しいし、大好き。

 

Encounter Love Song、私の言葉では語り尽くせないくらいに素敵な歌で、大好きなところがたくさんあって。まだ公開から2週間ではあるけれど、既に私にとってはたくさんの物語がつまった、本当に大好きな曲になっていて。

素敵な音楽をありがとう、IDOLiSH7。出逢えてよかった、大好き!!!

ハロー、来年。

 

来年も十年後も来世でも
見つけた運命だ 君はどう?

こう問いかけられてから、初めての年越しを迎えようとしている。
問いかけられた来年が、もう目前に迫っている。

 

 

2023年は、アイドリッシュセブンに、そして和泉一織さんとIDOLiSH7に染められた一年だった。
ムビナナに出会ってから、早いものでもう半年が過ぎて、激動の2023年も幕引きを迎えようとしている。

本当にいい一年だったなあと、今年を振り返ると改めて思って、しみじみしてしまう。

アイドリッシュセブンが大好きだ。大好きなところがたくさん、たくさんある。けれど取り分け、IDOLiSH7というアイドルが大好きだと、出会えてよかったと思う。

暗闇みたいな今日を照らして、明日を迎えに行く勇気をくれる。未来に希望を見せてくれる。そんなIDOLiSH7が、大好きだ。

たぶんIDOLiSH7に出会わなくたって、私は今日を迎えていただろう。その今日がどんな日だったかなんて、分からないけれど。別のものを好きな私かもしれないし、新しく何かを好きになっていない私かもしれないし。
まあきっと、生きて今日を迎えていたとは思う。もしかしたら今よりも素晴らしい今日だったかもしれない。
でも今日を、IDOLiSH7に出会った私として迎えられて本当に良かったと思う。
IDOLiSH7が照らしてくれた光と一緒にこの未来を迎えることが出来て、本当に良かった。

 

来年も十年後も来世でも見つけた運命だって、IDOLiSH7のみんなはアイドルだから言ってくれるけれど。
私はそれに対して、私もそうだよ、とは言えないなあって、ずっと思っている。

未来に何があるか分からないって、もう知ってるから。
それはきっと、IDOLiSH7のみんなだって同じだと思うんだけどね。それなのにそう歌ってくれて、IDOLiSH7が続く未来を願ってくれてありがとう、って思っているけれど。

もしかしたら私は変わって他のものを好きになってしまうかもしれないし。もしかしたらみんなが変わって、私の大好きなみんなではなくなってしまうかもしれないし。私もみんなも変わっていく中で、歩く道筋が離れていってしまうかもしれないし。
実際私は、好きだったものを好きでなくなったこともあるし、好きなものの未来が絶たれてしまったこともあるし。
アイドリッシュセブンを応援するのを辞めますって宣言して、界隈から去っていく方を目にしたこともあるし。

好きなものをいつまで好きでいられるかなんて、わからない。だから、十年後と来世を、私はまだ約束できない。

でもまずは“来年”を、“IDOLiSH7に出会えたことが運命だ”って思ったまま迎えることが出来て、本当に良かった。

 

そして、未来を約束はできない、とは思っているけれど、でも。
この半年のことを私はずっとずっと、死ぬまで忘れないだろうなあって思っている。

“きっと、ずっと、死ぬまで覚えてる!

好きなものが変わったとしても、趣味が変わったとしても、きっと、死ぬまで覚えてるよ!

だって、ただのライブじゃなくて、私の人生にとっても、すごく大事な瞬間だった……。

そう思えるから!”

(アイドリッシュセブン 5部15章4話 『想いつないで』より)

私にとってはムビナナが、そしてアイドリッシュセブンからもらったたくさんの思い出や感情たちの全部がこれで、だからきっと、忘れないと思う。半年丸々、とっても大切な瞬間の詰め合わせだったから。

いつか好きじゃなくなったとしても、他にもっと好きなものが出来たとしても、もらったたくさんの気持ちはずっと忘れないで生きていたい。

そして何より、私はもう、アイドリッシュセブンに出会った私だから。和泉一織さんとIDOLiSH7を好きになったことがある私だから。

もし忘れてしまったとしても、私の中にはもう、アイドリッシュセブンから貰ったたくさんの感情も、言葉も、音楽も染み渡ってるから。もうどう足掻いても私の一部はアイドリッシュセブンに貰ったもので出来ていて、これから先も、その私が生きていくから。

忘れないし、もし忘れてしまったとしても、貰ったものは私の中に生きているから。
だからまずは、アイドリッシュセブンに貰ったものに恥じない生き方ができる、2024年でありますように!

 

2024年、どんなことがあるか考えるだけでわくわくして楽しくなるのは、紛れもなくアイドリッシュセブンのおかげで、それが本当に嬉しい。
未来にわくわく出来るだけの大好きをくれて、本当にありがとう。

もう2023年が終わる、みたいな書き方をしているけれど、まだ“BLACK or WHITE COUNTDOWN 2023”の真っ只中で、何よりまだ、IDOLiSH7の新曲が聞けていない!

私にとっては初めての“IDOLiSH7の新曲お披露目”の瞬間が目前に迫っていて、とてもどきどきわくわくしているし、そわそわしてちょっと暴れだしたいような気分にもなっている。
2023年最後の日にとびきりのプレゼントをくれるアイドリッシュセブンIDOLiSH7が、本当に、本当に大好きだ。ありがとう。

そして2024年が始まればすぐにG4Y幕張公演があって、6月にはムビナナ1周年イベントがある。
1.25には、私が大好きな和泉一織さんのお誕生日もある。何が待っているのか分からない、一番手のどきどきを今まさに味わっていて、本当に本当に楽しい。
現時点で既に、誕生日が近づけば近づくほど心臓が破裂しそうなくらいにどきどきしているので、本当に先輩マネージャーの皆様には頭が上がらない。本当に。本当に…。

 

楽しかった2023年を終えて、楽しみがたくさん待っている2024年を迎えにいけること、
明るく照らされた今日、2023.12.31を終えて、2024.1.1という明日を迎えに行けることが、本当に嬉しい。
アイドリッシュセブンと一緒にいたら当たり前のように錯覚してしまったりもするけれど、全然当たり前の事じゃないんだよね。

だから本当に、ありがとうございます。
来年もたくさん、大好きでいさせてください。
最高の2023年を、ありがとうございました。

ずっとずっと“来年”を更新して、いつか十年後に、運命だって言える日が来ますように。

 

アイドリッシュセブンを好きになったよ、という話

可愛い女の子が好き。

可愛い女の子が素敵な衣装を着て、歌って踊って、きらきら輝いている姿を見るのが大好き。

だから、アイドルが好き。

2023年6月中旬、そんな人間が、劇場版アイドリッシュセブンLIVE 4bit BEYOND THE PERiOD、通称ムビナナを見に行った。そうして記事タイトルに至る。

このブログに書いてあるのは、それだけの話。

そもそも何で見に行ったの?

見に行こうと思った理由は二つあって、

一つは二次元アイドルコンテンツがライブを主体にした映画をやるらしいと聞いて、どんなものか気になったから。Twitter(当時はXなんて名前は存在してなかったからね)のフォロワーさんが「アイドリッシュセブンは知らないけど面白かった」と言っていたことも大きいかも。アイドリッシュセブンそのものへの興味というよりは、二次元アイドルコンテンツを推しているものとして、参考に見てみようかなあという感じ。

もう一つは、私の知人がアイドリッシュセブンを好きだったから。その知人(以下先輩マネと呼ばせていただく)のことが私は好きなので、単純に一緒に映画を見に出かけたかったし、先輩マネとおしゃべりをするのが好きだったから共通の話題があったらいいなと思った。まあ八割くらいは下心。同性だし恋愛感情はないけれど。

ちなみに私はこの先輩マネと出かけたいがために(あとSCRAPさんが好きなので)アイナナコラボをしていたSCRAPのリアル脱出ゲームに参加したことがある。なのでIDOLiSH7のメンバーの顔と名前は知っていた。

まあそんなわけで、言ってしまえばアイドリッシュセブンそのものにそこまで深い興味があったわけではなかったけれど、いくつかのきっかけがあって映画を見に行くに至った。

今考えると、基本的には出不精で新しいものに触れるのが苦手な自分がよくそんな状態で映画館まで出かけたな、と思うのだけれど。たぶん映画だからこそ触れられたんだと思う。

アニメゲーム、本、漫画みたいな媒体だと、自分で触れる時間を作らないといけないし、それにかかる時間も自分次第になってしまう。けれど映画は、上映する時間が決まっているし、チケットをとって現地に行きさえすれば、自動的に始まって自動的に終わるから、途中で中断してしまって再開が億劫になることもない。チケットをとるハードルさえ超えてしまえば、意外とハードルが低いのかも。

あと一緒に来てくれる人がいたのは大きい。行くのが面倒になっても行くのやめられないからね。こんな人間に付き合ってくださって本当にありがとうございます、先輩マネさま…。

あとなんとなく、映画ってそれだけで完結するように作られているから、前後を何も知らなくても触れるし、映画を見て、それで満足してしまうことが許されているような気がして(私が勝手にそう思っているだけだけれど)、敷居が低く感じたっていうのもあるかも。

そんな感じで、先輩マネと一緒に近場の映画館に行ってムビナナDAY2を鑑賞した。

映画、見終わった

見終わった後、見に来てよかったなあと思ったし、満足感がすごかった。そして先輩マネとご飯を食べに行ったのだけれど、そこで感想が尽きないくらいには感じたことも多かった。

初見時のあの感動をなんて表現したらいいかなあってずっと考えていたんだけど、しいて言うなら『自分の意思で初めて海を見に行った時の感動』に近いなって思っている。

誰かに連れて行ってもらったり、何気なく前を通り過ぎることはあったけれど、自分の意思でそこに行った時、見えた世界が全然違った感覚。

誰かにとっては当たり前のようにそこにあって、愛してきた時間があって、私にとっても別に全く知らない世界ではなくて。けれど自分の足でそこへ行ったときに、初めて出会ったみたいに感動して、こんな世界があったんだ、って驚くような感じ。

そしてそこへ行くことを選んだ自分を褒めたいし、行って良かったね、って思うような、そんな感覚だった。

正直細かい感想はあまり覚えていなくて(これはその後何回も見に行ったから記憶が上書きされてしまったのもあるけど)、ただただ、いいものを見たなあって感動して、ちょっと浮かれた記憶が鮮明に残っている。

楽曲の中で印象に残っているのは、激情とRe-raise、NiGHTFALL、Pieces of The World。

千さんがとにかく美しくて歌声が綺麗だったこと、なぜかNiGHTFALLで涙が出てきたこと、16人の怒涛のパフォーマンスが印象的だった。そしてエンドロールの楽曲クレジット後半、怒涛の“作詞:真崎エリカ”の文字。

私が人生で一番と言っても過言じゃないくらいに大好きな曲は真崎エリカ先生の作詞だったりするので、まじかと思ったし同時に納得感もあったし、俄然アイドリッシュセブンというコンテンツに興味が湧いた。

あとムビナナそのものよりその前後の記憶の方が鮮明に残っていて、映画館に向かう道のりとか、特典を開けた時のこととか、見終わって真っ先に「すごくよかったです!」って先輩マネに言ったこととか、飲食店に向かう道のりも、飲食店に入ってからもずっと話していたこととか、もっと話したいなって思いながら先輩マネと別れたこととか、全部私にとって宝物だし、昨日のことみたいに思い出せる。

ちなみに一番記憶に残ってるのは、環さんがでっかいわんこみたいで可愛かったです~って話をしたら先輩マネに「環くん、アイドルの中で最年少なんですよ」って言われたこと。見終わったテンションでフワフワしていたのもあって、まあまあでかめの声でエッ!?最年少!?って言ってしまった。上の方だとは思っていなかったけど、まさか最年少だとは…。

あとはPieces of The Worldについて、歌っている組み合わせもコンテンツを追っているとなるほどね、となる組み合わせだということをこの時教えてもらった。

アプリをインストールしたよ

コンテンツへの興味が湧いたこと、先輩マネに言われたことが気になったこと、あと映画を見た翌日、ちょうど休日だったということもあって、アプリをインストールしてゲームを始めた。ちなみにこの日はちょうど17日だったので、私のマネージャー就任記念日は毎月17日だったりする。偶然だけど、でもいい日に始めたなって思っている。

そしてとりあえず1部のストーリーを読んだのだけれど、ストーリーを読み始めて早々に、ものすごくびっくりした。アイドル達が、ムビナナで受けた印象とだいぶ違う。とくに環さん、私が映画で見たこと違うんだけど?????

いや、同じ子ではある。ただなんというか、映画で見た時はでっかいわんこみたいだった子が、野良猫みたいな感じで出てきたのでものすごく驚いたし混乱した。

あとIDOLiSH7とTRIGGERは仲が良くない、というか全然対等な関係じゃないし、しかもセンターは双子同士だし、なにこれ???聞いてないんだけど???となったし、

じゃあIncomplete Rulerは双子で歌ってるの?なんで??となった。

幕の引き方のこともあって2部以降に環さんと妹さんがどうなるのか、とか陸さんと天さんの関係がどうなるのかは気になった。この子好きかもしれないなあって子もいたし、読む前よりアイドル達のことも好きになった。けれどなんというか、ムビナナとのギャップにかなりびっくりしてしまった感じが強くて、そこで一旦読むのをやめてしまった。

 

そんな中で友人(先輩マネとは別人。アイドリッシュセブンのことをよく知らない)に映画を見に行ったら面白かった、ということを報告したら興味があるというので、一緒に行くことになった。

そしてもう1回見た結果。初見時とは比べ物にならないくらいにアイドル達が魅力的に見えた。これはたぶん、初見時とはまた違った感情。

単純に顔と名前が一致する程度から(アイドリッシュセブンとトリガーは)なんとなくの性格がわかるところまできた、というのもあるのだけれど。なんというか…やっぱり1部でみたアイドル達とは全然違って見えて、この子たちがどういう過程を経てこのステージにたどり着いたのか、とか、この子たちのことをもっと知りたいな、と思った。

映画を見終わって、アイドル達のことが気になって仕方がなくて、2部を読み始めた。

私にとっての沼の入り口は、間違いなくここだったと思う。

2部以降も読んだよ

千さんも百さんもズールもやっぱりムビナナとは違ってて、アイドリッシュセブンとトリガーほどじゃないけどびっくりした。というかRe:valeはともかくズールは最初がっつりヒールとして出てきたので割と混乱したし、ここからみんなで一緒にステージに立つの…??となった。

そして先人たちが通ってきたであろう3部のトリガーとズールのあれこれを目にして、大混乱した。え、ここから一緒のステージに立つの???

そんな感じでグループ同士の最初期の関係性に困惑しつつメインストーリーを読みながらムビナナを見に映画館に通っていた。

その時はなんというか、とにかく早くメインストーリーを読み終えたい、「BEYOND THE PERiOD」にたどり着きたい、みたいな気持ちが強くて、寝食を疎かにしてメインストーリーを読み切った。

「BEYOND THE PERiOD」の特別ストーリーを含めて読み終えて、16人のライブが実現した経過や、このライブでIncomplete Rulerが披露された経緯まで見届けることができて、無事に終わりの向こう側へとたどり着いた。達成感がすごかったし、その後に見たムビナナはめちゃくちゃに感動した。

あと、メインストーリーを読み進めている間って、その時点が今現在で「BEYOND THE PERiOD」が未来で。ストーリーを読み進めるごとにアイドル達がどんどん成長していって、メンバーやグループの関係性が変わっていって、「BEYOND THE PERiOD」という未来にどんどん近づいていっている感じが、すごくどきどきしたし、楽しかったなあ。

そうして2回目の沼へ

そんな感じで6部まで読み切って、特別ストーリーを読んだりコミカライズ、フォトブック、雑誌等々を楽しみながらムビナナに通っていたのだけれど。

初回鑑賞時は周りに倣ってペンライトを振っていたんだけれど、2回目からはなんとなくペンライトを振らないで見てたんだよね。劇場にいらっしゃるマネージャーさんがペンライトを振るのを眺めながらムビナナを見てた。

この時の私にとって、ムビナナってまだ映像作品だったんと思う。感覚としては、関係者の立場で、収録されたライブ映像を見ている感じ。もしくは関係者席からアイドルとお客さんを見ている感じ。もちろんメインストーリーの流れを受けてアイドルとして舞台上で輝いている彼らに達に感動してはいたけれども、彼らをキャラクターとして見ている側面が強かったと思う。

そんな状態でムビナナを何回か見ていると流石になれてきて、新しい見方をしてみようと思って、ペンライトを振ったり、推しを目で追ったりしてみることにしたんだけれども。

これがたぶん、2回目の沼への入り口だった。

はじめてペンライトを推しのメンバーカラーにして、推しに向けて振った時、全く想像してなかったくらいにどきどきしたんだよね。今でもはっきりと覚えてるし、たぶん死ぬまで忘れない。走馬燈候補筆頭。

元々アイドルが好きだったからもちろん推しにペンライトを振ることなんて何回もあったのだけれど、でもやっぱり、初めての瞬間って特別なんだよ。

冒頭でも書いたけれど、私はアイドルがもともと好きなタイプの人間だった。ただ私が推してきたのは二次元三次元問わず軒並み女の子ばかりで、男性アイドルにはまったくと言っていいほど興味がなくて。音楽番組やバラエティ番組に出演しているのを時々見るくらいだし、二次元男性アイドルコンテンツも、触れたことはある程度。手を出したもののはまらなくて、すぐにやめてしまった。だから自分が推しに“アイドルとして”はまったことを実感した時、本当に衝撃的だった。

私は、アイドルが輝いて見える現象ってアイドル本人が放つ輝きと、舞台演出や衣装などの装飾と、見る側の、憧れとか羨望のフィルターがかかって起こるものだと思っていて。彼らをアイドルとして見る前の私にはフィルターがかかっていなかったから、彼らのことを“アイドルとして輝いている”と思ってはいても、それはあくまで客観的な視点で。ファンとして、彼らをアイドルとして応援する当事者にはなれていなかった。

けれどこの日、彼らをアイドルとして応援して、推しの色のペンライトを振って、推しだけを目で追った時。私には紛れもなく、推しがきらきら眩しくって仕方がなかった。アイドルをしている推しに対して、自分が初めてファンという立場になった瞬間だった。

そして彼らをアイドルとして応援していくうちに、キャラクターではなくアイドルとして、彼らのことをどんどん好きになっていった。アイドリッシュセブンの子たちって、キャラクターでもあるけれど、アイドルなんだ、って実感し始めたのがこの時。たぶんこの時点で初鑑賞から1か月くらいは経っていて、実感するの、相当遅かったんじゃないかな。

アイドル達をファンとして見るムビナナが本当に本当に楽しかったし、どきどきしたし、わくわくした。ライブ終わりに暗くなった空を見上げながら、ライブ楽しかったなあ、みんなきらきらしてたなあ、推しが素敵だったなあって思いながら空腹と共に消費したエネルギー量を実感して満足感に浸る瞬間を、まさか映画館から出てきたときにも感じるなんて思ってなかった。

こうやって文字にしてみると、ムビナナでアイドルとしての彼らに出会う→ストーリーを読んで彼らのことを知る→アイドルとして、彼らのことを応援する

って遠回りな過程を踏んでいるなあと思うんだけど、多分これくらいのことがないと私は、男性アイドルを推すところまでたどり着かなかったんだと思う。

なんというか、オタクをそれなりに長くやってきた中で、推しって女の子ばっかりで(これはアイドル以外も含む)、自分は男性を推すことってないんだろうなって思っていたから。

そんな、私の中にあった固定観念とか、ある種の諦めとかを、アイドリッシュセブンは軒並みコンテンツ力で取っ払って、私を男性アイドルという新たな沼に落としてくれた。ありがとうアイドリッシュセブン

終わりに

そんなわけで私は、ムビナナとストーリーを経て、キャラクターとしての彼らのことも好きになったし、アイドルとしての彼らのことも好きになったし、その結果這い上がれないくらい深い沼に落ちたって話。

アイドリッシュセブンのどこを好きになったか、という話は全然できていないのだけれど(これも文字にしたいなあという気持ちはある)、この経緯だけでも私にとっていかにアイドリッシュセブンが魅力的なコンテンツだったかが伝わるんじゃないかな。

そして現在進行形でどんどん推しのこともアイドル達のことも好きになっている。特にIDOLiSH7の楽曲が本当に良くて、毎日のように聞いている。

というか8年間の歴史があるコンテンツ、本当に底なし沼か?ってくらい過去に供給された物たちがあってすごい。しかもG4Yとか8周年ストーリーとかはまってから供給されたものもたくさんあって、本当に毎日毎日摂取するものがたくさんある。すごい。

そんなわけでこれからも、出会って好きになれたことに感謝をしつつアイドリッシュセブンライフを楽しんでいきたいなあって。

ありがとうアイドリッシュセブン、これからも、何卒よろしくお願いします。

ムビナナからの新規マネージャーと『Pieces of The World』の話

前置き

6月半ば、知人の先輩マネージャーと一緒に
劇場盤アイドリッシュセブン LIVE 4bit『BEYOND THE PERiOD』を見に行った。

とても、とても衝撃的だった。映画を見た時の気持ちはもちろん、映画館に向かうまでの道中とか、見終わった後ご飯を食べながらお話したこととか、その日のことをまるごと全部忘れないと思う。それくらい、衝撃的な体験だった。
その時先輩から、「この16人でステージに立つまでに色々あった」「『Pieces of The World』はこれまでの物語を知っているとおもしろい」という話を聞き。次の日にアプリをインストールした。
余談だけれど、先輩は私がネタバレが好きではないと知っているので、ありとあらゆることを言わないで私の初見時のムビナナ感想を聞いてくれた。優しい。そのおかげで私は陸さんと天さんが双子であることすら知らないままメインストーリーを読むことができた。本当にありがとうございます…。

まあそんな過程を踏んでムビナナからアイドリッシュセブンに飛び込んだオタクなんですけれど、結局あれよあれよという間にアイドリッシュセブンにはまり、なんだかんだ30回以上ムビナナも見ました。だって何回見ても面白いんだもん………。
そしてアイドリッシュセブンのストーリーを読み進める度に、どんどんと発見と感動が増えていく過程が、本当に本当に楽しかった。
特に『Pieces of The World』に関してはストーリーを進める度にとんでもなく情報量が増えていって、前回見たときは並んでいるだけにしか見えなかった2人の組み合わせに感動するようになり……とにかく、毎回見てて楽しくて楽しくて仕方なかった。

前置きがとても長くなってしまったけれど、要するに、初見から千秋楽に渡って『Pieces of The World』に感動させられ続けたオタクの体験談です。
抜けとか解釈違うよ〜みたいなところあるかもしれませんが、あくまで一新規の体験談ということでご容赦ください。

ムビナナをどのタイミングで見たか

ざっくりと、
初見→映画→1部→映画→2~4部(桜春樹さんが亡くなる前)→映画→4~6部→映画→劇中劇(メカララ~ダンマカ)→千秋楽
という流れで見ました。
余談だけど、4部、めちゃくちゃ続きが気になるところで映画の時間になってしまい、そしてIDOLiSH7が7人でステージに立っていることにめちゃくちゃに感動し、大号泣した思い出。

本題

とりあえず初見時の感想はこんな感じ。見終わった後メモ帳にまとめてあったやつを掘り返してきた。

我ながら語彙力なくて笑う。(あとなぜか天さんのことフルネーム呼び捨てで笑っちゃった)

でもまあ当時は本当に、アイドルの名前すら全員分覚えていなかったくらいなので。本当に衝撃的だったという印象が強い。

 

初見時から今までの感じ方

深層のマグマが(一織さん、三月さん)

※ここのIDOLiSH7の歌い分け、自力では聞き取れてなくて、メインストーリー完走後に先輩マネージャー様からの情報で知りました。なので6部後の感想。

和泉兄弟…………(大号泣)
全マネージャー様がきっとそうだったように、もれなく5部の和泉兄弟に泣かされているので……ここを見る度にそのことを思い出してはぐっときている。
あと2人ともめちゃくちゃに熱い男だということを知ってしまったので、“マグマ”という歌詞がこの2人なのがとても好き!
というか最初の歌割りがIDOLiSH7なのは新ブラホワ優勝だったりコンテンツ名を背負うグループとして割と自然な流れだとして。その中でもこの2人が16人曲の歌い出しを担当するのってめちゃくちゃすごいことじゃない……?ありがとう、大好きだ.........。

鼓動をはじめた日の(大和さん、ナギさん)

リーダーの大和さんと、IDOLiSH7の精神的支柱みたいなナギさん。心臓みたいな2人が“鼓動”って歌うのとても好き。

雨粒が海になった日の(環さん、壮五さん)

MEZZO"……!!!
初見時に気になったのが環さんと壮五さんで、2人がユニットを組んでいる、ということは知っていたんだけど。6部まで読んで、想像を遥かに超える関係の深さと丁寧な描かれ方で驚いた。
『TOMORROW EViDENCE』で“雨降られ“って歌ってた2人の雨が海に繋がるの、とても好き。

まばらな奇跡が 君のもとへと集ったら(陸さん)

陸さんがマネージャーをキミ呼びするのが大好きなので、ここでヴッてなる。あとこの曲に限らずだけど、6人から歌割りのバトンを手渡されて歌う時の陸さん、本当に良い。7人分のエネルギーと魂を込めて歌ってる感じ。

あとIDOLiSH7ってまさに奇跡がマネージャー(紡)の元に集まってできたグループだなって思ったから、この歌詞を陸さんが歌うのとても好き。

“今”(IDOLiSH7)

大好きだ………。7人が歌い繋いできた言葉が、ここに集まって爆発する感じ。たった2文字の歌詞なのに、一気に引き寄せられる。
あと私はIDOLiSH7の曲を聴いて、すごく“今を生きること”について考えさせられたし、今日を生きていく大切さを感じたから、そういう意味でもIDOLiSH7が“今”って歌うのがとても好き。

寂しい夜を 泳いでいた孤独たちも(ŹOOĻ)

メンバーの寂しさとか孤独が消化されていって、今のŹOOĻになっていったことを思い出す。

真昼の幸せを 一瞬を(TRIGGER)

夜でなくともとびきり幸せな夢を見せてくれるTRIGGERが“真昼の幸せを”って歌うのがとても好き。
夜⇔真昼、寂しい,孤独⇔幸せでŹOOĻの歌詞と対になってるのずるくないか?
夜でなくとも夢を見せてくれるTRIGGERが“真昼の幸せを”って歌うのがとても好き。
あとここで、ŹOOĻとTRIGGERが互い違いのフォーメーションになるの、メインストーリー読んだ後、感動どころの話じゃなかった。
4部で天さんがŹOOĻに対して『正直、今のボクたちは、キミたちのことを見ていない』って言っていたのが、こうして同じステージに立ってあまつさえ交互にフォーメーションを組んで歌ってるの、本当にすごいなと思う。ŹOOĻをアイドルとして認めていなければTRIGGERは絶対に共にステージには立たないだろうから、ŹOOĻがTRIGGERの視界に入って、認められるところまできたの、本当に良かったし、頑張ったねって……。そしてŹOOĻがしたことを許しはしないけれど、アイドルとしては認めるTRIGGER、本当にかっこいい。

みんな共にしてる 言葉はなくたって(Re:vale)

ŹOOĻ、TRIGGERが歌ってる後ろで待機してる姿からもう既にオーラがやばい。
実は唯一踏んでしまったネタバレが、『新ブラホワでIDOLiSH7が優勝する』ってことだったんだけど、それを知ってても負けるとは思えないくらいに新ブラホワのRe:valeはかっこよくて、すごくって、王者で…まさか敗北するなんて思ってなかったし、その後の百さんの涙でめちゃくちゃ泣いたよね。けれどおかりんが『王者だから、Re:valeだったわけじゃない。Re:valeだから、王者になれたんです』って言っていたのがめちゃくちゃ好きで、本当にその通りだなって思って。
冠がなくとも、Re:valeは最強で、めちゃくちゃにかっこいいってことを改めて実感させてくれる。そんなシーン。大好き。
“みんな共にしてる”でバクマジのインタビューでおかりん、宇都木さんに『(Re:valeとスタッフ、お客さんは)すごくチームワークがいい』『百くんが、Re:valeのライブのムードメーカー』と語られていた百さんのことを思い出して、
“言葉はなくたって”で百さんに『口で言わなくたっていい』『ユキの曲は、ユキよりお喋りだよ』と言われていた千さんのことを思い出す。

僕らはひとときに過ぎない存在 でも(全員)

“ひとときに過ぎない存在”って、地球規模で見た時に、っていうのもそうなんだけれど、一人の人間の人生にとってのアイドルという存在、っていうことでもあるのかなって。
アイドルが人生の中で大きな存在になる人もいるけれど、そうじゃない人たちもたくさんいるわけで。例えばたまたまテレビで見かけたとか、街中で流れている曲を耳にしたとか、そんな一瞬の存在だとしても、って意味合いも含まれてるのかなって感じた。

輝く星のように(Re:vale)

百さんの『体中に、精一杯、銀紙貼っ付けて、星のフリしてんだ。』を思い出す。

うねりは想像を超えて(TRIGGER)

うねりといえば海、ってことで龍之介さんのことを知ってからここで龍之介さんを思い出すようになった。初見後、TRIGGERのペンライトの色が珍しいと思ったって話をしたら『龍之介さんは海の男だから、メンバーカラーがオーシャンブルーなんだ』って話を聞いて。当時はそうなんだ、くらいだったけどいざストーリーを読んだら想像の5億倍くらい海の男でびっくりした。
あとここの壮五さんのウインク、めちゃくちゃに“アイドル”ですごい、好き。ファン全体に向けてのファンサも好きなんだけど、カメラに向かってがっつりファンサするのめちゃくちゃいい。ここでモニター見て悲鳴をあげるアイナナ世界のファンになりたいよ〜〜〜!!!

時代と思いを叫んでる(IDOLiSH7)

“時代”といえば『MONSTER GENERATiON』を思い出す。というか初めて『MONSTER GENERATiON』を聞いた時は、モンスターもジェネレーション(時代、世代)もこんなにもメインストーリーに深く関わってくる単語になるとは思ってもみなかった。

 

真っ暗な静寂が(陸さん、トウマさん)

初見時と1部だけ読んだ時は「なんか赤いな…」って思ってた。
3部で2人が出会った時はトウマさんつんつんしてるけど、陸さんを前にするといい人なのが隠しきれてないのがすごく好きだった。
3部で『俺はもう、2度と真剣に歌わない』って言ったトウマさんのことを陸さんがずっと気にしていて、4部で陸さんが『トウマさんに今、一緒に歌える人たちがいて、良かったです』っていうのがすごくよかった。
あと8周年特別ストーリーでまつ毛が目に入っちゃった陸さんの元に、当然のように助けにやってくるの笑っちゃった。これがナナセコム…
いつもほっこりした気持ちで見てたのに、ダンマカ読んだ後にこの2人が並んでるの見たら胸が苦しくなっちゃって笑ってしまった。この2人のクオンとコノエ、めちゃくちゃよかったな……。

あとここの陸さんのウインク、上映会で話題になるまでずっと気がついてなくて、私は今まで何を見てたんだ……???ってなった。この時点でたぶん20回は見てたと思うんだけど……。
ウインクの存在を知ってからは凝視してるんだけど、バチン!のタイミングが天才すぎていつも心臓ひゅってなる。これがアイドル七瀬陸さん……。

また明けていくように(三月さん、百さん)

ここだけカメラで抜かれてないの、本当になんで???って思ってたんだけど、2部でミスター下岡さんが三月さんに『君の価値は、君がいる時にはわからない。君がいなくなった時に、初めてわかるんだ。』って言葉を聞いて、司会者はスポットライトが当たらない、影で支える存在だからなのかなって思った。
2部で百さんが三月さんに番組回す役をやってみなよ!って任せてくれたり、5部でバクマジのメインMCが三月さんになった時に電話で話してたり、先輩と後輩って関係がすごく好きだった。

枯れた花が土に還るように(ナギさん、巳波さん)

ŹOOĻのアイドルたちの名前を知らなかったので初見時は「ナギさんと綺麗な人」だったのが、4部真っ只中で見た時に「ノースメイアと桜春樹さんの2人だ…!!」ってなった。
その後ストーリーを読み進めたら桜春樹さんが亡くなって、その後もう1回見て泣いた。“枯れた花”って、もうそういうことじゃん……って……。
続く歌詞が『大きな運命に抱きしめられているんだ』で、人が亡くなるのは自然の理ではあるけれどそれでも切ないなあって思う。
あとこの2人、桜春樹さんが亡くなったあと、互いに思い出話をしようって話をしてるのに、後々に解釈違い起こしてるのが好き。あと8周年特ストで巳波さんがナギさんの話しててキャー!!ってなった。オタクなので(?)

大きな運命に(壮五さん、虎於さん)

~4部まで読んで御曹司組と知りなるほどね!!となった。虎於さんを前にした壮五さん、知らない人だ……ってなった記憶。

抱きしめられているんだ(大和さん、千さん)

3部読んでからこの2人見て、叫びそうになった。メインストーリーの中でもすごく好きな関係性だったので………。
ところで歌割りもメンバーが考えたのかな?って思うと、この2人で歌うよってなった過程とご本人様の反応がとても気になってしまう。

灰の下の文明 どんな歌があった(龍之介さん、悠さん)

メインストーリーと特スト読んだから歌割りのことも分かるでしょ!って思ったら分からなくてあれ〜ってなった記憶がめちゃくちゃある。あと身長差20cmあるのいいなって思ってた。
千秋楽ウィーク中にダンスマカブル読んで、ようやく2人の(というか演じたキャラクターの)関係性が分かって、ドルビーで見てたのに叫びそうになった(必死で我慢した)。
この2人の関係性、めちゃくちゃ好きだった。

歌詞は、下のエンドでこれからの世界を築いていく2人ではあったけれど、それまでに潰えた文明がたくさんあったからってことなのかな。
(余談だけど、下のエンドのアルム、そのうちリーベルのことを歌にして語り継ぎそうだなって思ってる。地上に新しい文明と歌が生まれるといいなあ)

声も夢も消えて 追想に(一織さん、楽さん)

前後2組が結構声の芯が太めなのもあって、ここで急に儚げになるな!?って思ってた。あとこの2人が並んでると、なんかめちゃくちゃ映えません???私が好きだからってだけかもしれないけど…。
5部を見て、九条鷹匡さん繋がり(九条鷹匡さんに似てると言われた高校生一織さんと、九条鷹匡さんを演じた楽さん)かあ!とわかり歌詞が切なすぎて悲しくなった。
って思ってたら、ダンスマカブルだとこの二人、天子を助けた2人(クヴァルとカバネ)で、こんなところにも関係性が!?ってびっくりした。歌詞的には上のルートの方なのかな……。

それでもいい 届く誰かがいるなら(環さん、天さん)

1部読み終わって、(理さんと陸さんの)お兄ちゃん組…?って思ってたら、2部でいや2人とも理ちゃんのお兄ちゃんなんか〜い!!!ってなったよね。一番驚いたかもしれない。
歌詞的には、テレビ画面の向こうに自分を見ているきょうだいがいるかもしれないと思っていた2人、なのかな。
あと6部で環さんの背中を押す天さんがあまりにもかっこよくて優しくて、先輩というよりお兄ちゃんだなあって思って大好きだったから、6部以降この2人を見る度に笑顔になる。
って思ってたら、ダンスマカブルの黒縄夜行で、亡くなった2人でもあって驚いたよね。下のルートでオルカがプラセルとヴィダに語りかけてたシーンを思い出す。2人とも、声は聞こえなくてもオルカに語りかけているのかな。

あと砂漠になった〜からそれでもいい〜が、TRIGGER+高校生組なのもびっくりした。どこまで考えられてるの………………。

僕らが向かってゆく先は どこだろう(全員)

初見時からずっと、何回見ても16人のフォーメーションに圧倒されてる。
1部見終わった後、ここで一織さんと天さんが笑顔でハイタッチしてるの見て?????ってなった。6部まで読み終わって、特典の漫画とストーリー読んでからのここのハイタッチ、ありがとうの気持ちしかない。1部で『どちらが大事なんです。お兄さんと……、IDOLiSH7と』って言ってた一織さんがさあ……『Incomplete Ruler』を歌うことについてああ言って、天さんとハイタッチしてて……本当に最高が詰まったシーン過ぎる。
ところで陸さんは誰とハイタッチしてるんだろうっておもったら龍之介さんだった。ハイタッチしやすいようにちょっと低めに手出したりしてるのかな……最高。
あと初見時、ここのフォーメーションRe:valeがダブルセンターなんだ〜2人組だからかな、って思ってたんだけど、メインストーリー読んだらいやここはRe:valeダブルセンターだわ!!!ってなった。2人が離れたくないって言ってることを除いてもここはRe:valeダブルセンターしかないよ…………。

砂漠になったオアシスもいつか戻れる(一織さん、龍之介さん)

この2人も長らく関係性が分からなくて、2人のカードがある(シャッフルトークのやつ。もちろん持ってないからどんなカードかは知らない)からそれなのかな…?って思ってたら、星巡りの観測者のべスティアの2人!!!だった!!!!!感動。
ここのパート歌い終わったあとの一織さん、カメラ目線でめちゃくちゃキリッとしたお顔してるの何でなんだ……って思ってたんだけど、あれもしかしてコーダ顔だったりする……??
砂漠になったオアシスって、アルバに攻め込まれたエテルノのことなのかな。歌ってるのが一織さんと龍之介さんなの、ホープが王様として頑張っているのをコーダとファングが応援している感じでめちゃくちゃいい。

澄んだ水は隠れただけ(ナギさん、楽さん)

初見時からずっと「白いな…」って思ってる。
この2人、ダンスマカブルの『世界は二分されている』、のトップでいいのかな?
地上の抵抗組織リベリオンのリーダーリーベルと、アークの黒幕のミゼリコルド。
ここだけ最後までしっくり来なかったから、どっか見落としがあるかもしれない……。

手を取り合ってみたら Yeah(百さん、虎於さん)

3部読んでたらボールペン刺しだしてびっくりしちゃった。このシーン見ると、あの時のŹOOĻが今こうして一緒にステージに立ってるのって本当にすごいよな……って改めて思う。
というかこの2人、特ストで同じグループだったりG4Yで大阪担当だったりなんかやたらと絡みが多い印象なんだけど、昔からそうだったの…?なんとなくここにきて急にっぽい印象なんだけれども。新規勢だからわかんないけど……。
あと百さん、普段はキュートな印象も多いけど虎於さんの隣だと雄々しい感じが際立っててめちゃくちゃにかっこいい。

新しい風吹く(壮五さん、千さん)

ここも初見時「白いな…」って思ってた。衣装も相まってっていうのもあるけど、なんか白い人多くない?(今さら)
4~6部を読んで、作曲の先輩である千さんが壮五さんにアドバイス(アドバイス…?)してるのがとてもよかった。あと2人とも、音楽というものにかける熱が高いというか、人生における音楽の立ち位置が重いところが好き。人生の中に音楽があるというよりは、音楽があるから人生があるって感じのする2人。

痛ましい記憶も愛に(環さん、巳波さん)

何回言うねんって感じだけど、「白いな…」って思ってました……。やっぱ白い人多いね???
2人の絡みってほとんどなかった気がするんだけど、歌詞的には大切な人を亡くしたことがある2人なのかな…?

焚べて許し合える人になれたら(大和さん、三月さん)

初見時、1部はIDOLiSH7の2人だな〜って思ってたんだけど。3部!!!さあ!!!!!この子達こんなにおっきな喧嘩するんだ……ってすごいびっくりしたし、仲直りして本当によかったなあって思ったし、そこからのこの歌詞が沁みるどころの話じゃなかった。叫びそうだったし泣いた。
というか基本的にはグループは分けて歌割り振ってるのにここだけ大和さんと三月さんなのすごいよね……?ここ2人で歌うってなった時の反応がみたい。絶対可愛い。

ここから(天さん、悠さん)

4部途中の時はふーん…?って感じだったけれど、6部まで読んでからはここの歌割り本当に良すぎて毎回ぐっときてる。
そもそもアイドリッシュセブンって九条鷹匡さんが色んな人の人生を変えてしまったところから始まっているわけで。そしてこの2人は特に、九条鷹匡さんに人生を変えられた最たる子達なわけで。舞台『ゼロ』を経てようやく九条鷹匡さんがゼロから解放されて、ひとつの大きな物語が終わりを迎えて。そこからの“ここから”、あまりにも良い……。
人生を変えられてしまって、周囲も含めもう戻らないものも沢山あるけれど、たどり着いた今がここで、そしてここからがあるんだなあって思うと感慨深いし、2人組での歌割りのラストがここなのとてもいい。

世界で一番 永遠に近い(陸さん)
青い青い 空の果ての太陽(天さん)
僕らはひとときに過ぎない存在 でも(陸さん、天さん)

初見時、やっぱセンターって凄いんだなあって思ってたんだけどさあ。まさかこの2人が双子だとは思わないじゃん……。(『Incomplete Ruler』も踏まえると何かありそうだなってことくらいは思っても良かったなと思うけど、何故かそれすら思わなかった。普通に各グループのセンターだと思ってた。)
九条鷹匡さんによって運命を分かたれた双子が、各グループのセンターとして陸さんソロ→天さんソロ→ユニゾンって歌ってるの、とてもいい。陸さんが言っていた、『オレと天にぃの運命みたいなものは、きっと、ずっと、この先も近いよ』を思い出しては、なんにも言えないなあという気分になる。

此処にあった眩しさは希望
春夏秋冬翳らぬ太陽
僕らはひとときを駆け抜けるだろう(全員)

メインストーリーを読んでから、ここってアイドルのことなのかなって思って聞いてる。誰かにとってアイドル、自分たちが“ひととき”だったとしても、常に希望の光として存在して、その一瞬を駆け抜けるのかなって。

それが出会った意味になるように(全員)

初見時、わあ………(語彙力完全喪失)ってなった。向かってゆく先はどこだろう、とここが、初見時からすごく印象に残ってるし、何回見てもここでアイドリッシュセブンを好きになってよかったなって思う。
“それが出会った意味になるように”って歌詞だけど、私にとってはまさにこの瞬間が出会った意味のひとつというか、出会えてよかったと実感する瞬間なんだよ、って思う。

終わりに

ムビナナ千秋楽を迎えてから書き始めたから、もう見れないんだなあ、寂しいなあ………という気持ちでいっぱいになりながら書いてた。終わっちゃったのかあ……そっかあ………。
ムビナナからの新規勢、アイドリッシュセブンが好きなのにムビナナの上映がない世界線に降り立つのが初めてなので、どう過ごしていいか分からなくて困っている。とりあえず円盤見て、あと完全版の予約もする……。
でもやっぱ、劇場で見たいんだよなあ〜〜!!他のマネージャー様のペンライトとか声援と共に見たいんだよなあ〜〜〜〜〜!!!


まあこれだけ寂しいのは、たくさんたくさん楽しい思いをさせて貰えたからだと思うので。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうアイドリッシュセブン。そしてこれからも、よろしくお願いします。

ダンスマカブルを読んだ感想、という名のひとりごと

 

はじめに

アイドリッシュセブンの劇中劇のひとつ、ダンスマカブル。通称ダンマカ。しんどいけどめちゃくちゃいいという評判を山ほど目にしていた。
ダンマカに限らず劇中劇というものを見てみたかったのでなんとか読めるようにならないかな……と思っていたら、ストーリーチケット実装&配布で読めるように。ありがとうアイドリッシュセブン、ありがとう公式様。
そして読めるようになって1ヶ月、メカララ→星巡り→妖万華鏡と読み、ようやくダンマカを読んだんだけどね。
めちゃくちゃよかった……あと滑り込みでムビナナ千秋楽ウィーク中になんとか読めて本当によかった。ダンスマカブル完走した状態でムビナナ見れるの嬉しすぎる。

これを書こうと思ったのは、自分がどう思ったか記録に残しておきたかったから。あと私はダンマカを読んで、他の人の感想をめちゃくちゃ読みたくなったので、私の駄文だとしてもひとつの感想として価値を感じる人がいるかもしれないなあと思ったので。
ちなみに私は文章を書くことが普通にとんでもなく苦手で、感想文系に至っては嫌いの領域にあるので、面白く、読みやすくはかけていないです。文章を書くことが苦手な人間が絞り出したものだと思って読んで欲しい。あとダンマカは、そんな人間にも感想を書こうと思わせるくらい色々と衝撃的だったというのはでっかい声で言いたい。

前置きとか注意事項とか

ここで話すことの大半はストーリー全体の感想と『忘れられた者たち』の話です。他のキャラクターについても書きたい気持ちはあるんだけど字数の都合上触れてないです。でも全員めちゃくちゃよかった。どこかで全員分の感想も書きたいな…。
あとこれを書いている人はムビナナからアイドリッシュセブンに入った人なので、アイドリッシュセブンに対する知識不足が著しいです。できる限り調べたりメインストーリーを読み返したりしましたが、足りないところ、間違っているところ等ある思います。ご容赦ください。あと和泉一織さんのことが好きで七瀬陸さんにクソデカ感情を抱いている人なので、その二人の話ばっかします。

※10/2追記

ブックレット、読みました。読んだ後だと本当に色々酷いなと思って消すか迷ったんですけど、残しておくことにします。

ダンマカを読む前に思ってたこと

人がわりとたくさん死ぬと聞いていて、基本登場人物が亡くなるタイプの作品を見ることがない(アイドルものと日常系が好きなので)から割とびくびくしてた。あと、推しではなく推しが演じる役柄が死んだ時、自分はどう思うんだろうなって気になってた。
あともし推しが人を殺す役柄を演じていたとしたら、私がメインストーリーを通して見てきた推しは、どこかで人を殺す演技をしたことがある人になったんだなあ(別にそれでメインストーリー内で描かれるパーソナリティに変化があるわけではないんだけど)とか思ってた。
あとは物語の雰囲気的に、物語シリーズ阿良々木暦が言っていた『正義の敵は、また別の正義』的な感じの話なのかなあって考えてたり。

しんどいから読むなら次の日予定がない日の方がいいよという情報が先輩マネージャー様のポストで流れてきたし、私にアイドリッシュセブンを教えてくれた先輩からも同じことを言われていた。
結局読むぞ!って思ったタイミングで手をつけた結果、読み始めたのが日曜日の夕方。当然の読み切れなくて、結局ダンマカ(~終盤)→用事→ムビナナ→完走になった。用事こなしてる時気が気じゃなかったので人の助言忠告は聞いた方がいい。

ダンスマカブル、すごいね?

なんかめちゃくちゃ気合い入ってない?立ち絵も違うし、しかもフルボイス。他の劇中劇もとてもよかったけど、情報量が全然違くてびっくりした。あと全員もれなく表情、特に視線がすごくいい。情報量の多さとそれによって物語にのめり込む感覚が段違いだった。
立ち絵があることによってこのアイドル、こんな表情もできるんだ……となり、ボイスがあることによってこのアイドル、こんな演技するんだ………となり、アイドルが役柄を演じることへの解像度が爆上がりした。
あと本当に今更だけど、声優さんって本当にすごいんだなって改めて思った。口調もトーンも全然違うのに、声はそのアイドルなの、すごい。あと声色自体がかなり違うアイドルも、ちゃんと声に面影があって、あくまで『アイドルが演じている』声をあててくださっている。本当にすごい。
特に三月さんのライデン、天さんのヴィダ、千さんのロイエ、壮五さんのシャオ、巳波さんのフーガがめちゃくちゃよかった………………。
途中まで、アイドルが登場する度にいつもと違った表情と声にテンション上がってキャッキャしてたんだけどさ、『忘れられた者たち』が出てきたあたりからそのことしか考えられなくなったよね…………。

『忘れられた者たち』について

カバネと一織さんについて

っっっっ顔がいいなあ〜〜〜〜〜〜〜!!!
和泉一織さんの顔がいいのはなんかもう全世界が承知の揺るがない事実ではありますが、なんか、こんなに顔良かったんだ…………ってなったよね。顔の良さを再認識した。あと声もめちゃくちゃいい。いい声。声がいい…………顔も良けりゃ声もいいの、どうなってんの?というか聞きなれた声よりもだいぶ低くてびっくりした。ただでさえムビナナばっか見てるおかげでアプリのボイスが低めでたまに驚いてるのに………ってか、一織さんの声帯、そんな声出るんだ……………。あと演技うますぎじゃない?本当になんでもできるなパーフェクト高校生……ありがとう今日も最高の推しでいてくれて…………。
ここまで声も違ってがっつり“演技”してくれてるの、声優さんから一織さんへの圧倒的な信頼(一織さんはこの演技ができるだろうっていう)を感じる。
というか今までの劇中劇は私が勝手に脳内で一織さんの声を補完してただけなので、今までも想像と違う声で演技してたんだよな......他の劇中劇も今からでもフルボイスになりませんか……?なんかせめて、せめてフルが難しくてもいくつかサンプルボイスいただけたらあとはこちらで想像で補うので.........何とかなりませんか……?

そして登場シーンで悲鳴あげた。っていうか出てくるの遅いよ。1回目はシルエットだったし。読む前に見たPVにも容姿出てこないし。待った分の喜びも相まって、出てきた瞬間めちゃくちゃ盛り上がってた。今思うとこの時が一番明るい気持ちではしゃいでたな…。
あと一織さんの視線が本当に綺麗。一織さんの目が本当に綺麗で綺麗で綺麗で仕方ないと思ってここ数ヶ月を生きてきたので、その目であの視線をされて無理になった。ストーリー読み終わったあと公式ホームページみたら、カバネさんの説明文に『光のない虚ろな目をしている』って書かれて、つまり一織さんが演技として光のない虚ろな目をしたらあの目になるのか……って感動した。私の中で一織さんはわりと常に何かを見ている印象があるので、光のない、も虚ろな目、もとても貴重…だと思う…。光がなく虚ろだとしても綺麗な目してるよね、本当に。はあ。
でもそれはそれとして一織さんになんて役柄を演じさせてるの……って勝手に苦しくなった。
というかアイナナ世界ではあの視線をした一織さんが動いて演技されるわけで、それを見られることが羨ましいと思うと共に、アイナナ世界のオタクたち情緒持たんでしょ……私は持たないよ…………ってなった。
あと演技とはいえ、自分はとびきり不幸であると思っている一織さんの姿を見れるのはめちゃくちゃ貴重だなって思った。あと不幸にどっぷり浸りきっていてもなお美しいというか、そういう演技をする一織さんにはまた別の美しさがあるの、ずるくないか?
あとヴィダとの戦いで身体すぱすぱ切られるし100回は殺されるし最終的にみじん切りにされるしで、ここだけは映像じゃなくてよかったな……ってずっと思ってた。一織さんの美しい身体がバラバラにされるところ、さすがに見るに堪えないので……というかテキスト上でも推しがバラバラにされるのまあまあ辛かったし、苦しんでるボイスも普通にめちゃくちゃ辛かったけど………。

推しが死ぬか、殺すか、どうなのかって思ってたら、まさかの『死ぬことができない』が一旦の答えで驚いた。さすがに予想してないよ...。
正義の元に自分がした行動を後悔すること、過去に自分が言った『後悔しない』が嘘になること、せめて後悔をクオンにぶつけないようクオンを避け続けること、それが1,000年続いて、これからも終わりなく続くこと。全部全部、私がどれだけ想像しても1%も理解できないくらいに、辛いんだろうなと思う。自分をとびきり不幸だと思わないとやっていけないくらいに。誰も耐えられるわけが無いと、誰も耐えられないんだから自分は悪くないと、そう思わないとやっていけないくらいに。
あとクオンは助けられた側として、永遠を『辛いなんて思っていいわけない』と思っているわけで、どれだけカバネがクオンに後悔をぶつけてもそれを責めないんだろうし、それをカバネもわかっているだろうから、それがまたきついんだろうな。
一度クオンに後悔をぶつけたら最後、どれだけの量の後悔を溢れさせてしまうか分からないくらいにはカバネは後悔しているけれど、仮にクオンにその後悔をぶつけたとしたら、ただでさえカバネは自身を責め続けているのに、更にその材料を増やしてしまうわけで。そりゃあ避けもするよ…。

コノエが食料をまかなってる、みたいな話を聞いた時に思ったんだけど、この3人って食事をとる必要はあるんだよね?怪我をすれば痛いってことは、お腹も空くって解釈でいいのかな。永遠に生きることに絶望した時、カバネさんたぶんなんとか死ねないかって画策したんだろうなあと思って。自分で自分を切りつけたりなんだりするのもそうだけど、自分で自分を傷つけるのって限界もあるし、なんとか死ねないかと色々試したんだったら、食事を取らないで餓死を待つみたいなこともしたのかな……どれだけ飢えても苦しいだけで死ねなかった時間があったのかな…………………
あとやっぱり互いに殺しあおうともしたのかな、とか。

クオンと陸さんについて

陸さんになんて目をさせてるの………………いや陸さんはあくまでクオンを演じてこの目をしてるから……陸さんの意志でこの目をしてるんだけど………………でもなんて目させてるの…………って何かを責めたくなったよね……………色んな感情を全部瞳の奥に閉じ込めて、一番表の見える場所には決意を映している目、だと思った。
あと声がめちゃくちゃ綺麗。穏やかだけれど切なげで儚い声。響き方がとても好き。
クオンが言った『どんな気持ちも、どんな言葉も、永遠を保証しない』って、アイドルとファンの関係においてもものすごく重い言葉だなって。アイドルはファンに、ファンはアイドルに、『ずっと一緒だよ』とか『永遠に推す』だとか言うけれど、実際はそんなこと無いに等しいんだよね。アイドルとファン以外の人間関係においてもそれは同様で、人の気持ちはどうしたって変わるもので。そんなことは理解してるんだけど、陸さんが演じるクオンの声と目で言われるの本当にしんどかった。あと絶賛自分が人の気持ちは変わるってことを体験中だったから、そういう意味でもぐさぐさ刺さった。自業自得すぎる。

あと死の恐怖を人よりとてもよく知っているであろう陸さんに、生きているだけで人を呪い殺す→永遠の命を持つ役柄をぶつけてくるの、まじかって思ったよね。片方だけでもしんどいのに…?
この役を演じた陸さんがどう感じたのかは分からないけれど、ただ、陸さんは人の感情の機微に敏感な方だし、クオンの考えていることがわかる、というか共鳴するところがありそうだなって。そういう意味では、クオンははまり役というか、陸さんのためにあるような役だなあとも思った。
ところでアイナナ世界のオタクたちはこの陸さん見て情緒大丈夫だったのかな…………見る度に心ぐちゃぐちゃにされてもはや涙も出なくなりそう……………あとキラキラアイドルの陸さん見る度にクオンを演じている姿との差異に驚きすぎて頭バグりそう。

コノエがクオンのことを『世界観強め』って言ってたけど、クオンっていつからこんな感じなんだろう?コノエがこう言うってことはたぶん2人と出会った時からそうなんだろうけど。
運命だとか、自分の意思からはちょっと遠いところに出来事を置くのって、自分の感情が動くと周りを傷つけてしまうから、なるべく感情を動かさないようにってした結果だったりするのかな。

 

生きているだけで人を殺す状態から救われた側として、永遠の命を辛いと思わない(辛いと思っていいわけない、から思っていない)し、カバネが自分を避けることがカバネのした選択ならそれを尊重している姿が本当にすごいし、もちろんかっこいいんだけれど、正直恐ろしいとも思っちゃうよね。かっこよくて、恐ろしくて、美しい。あとカバネへの感謝を忘れないこともそう。『助けてくれて、ありがとう』って1,000年以上思い続けられるの、すごいよ。
育ち方によるところもあるのかなって思ったけど、約1,000年の前では、もはや生まれてから20年くらいなんて誤差みたいなものじゃない?人間が作られてきた時期を覆すには十分すぎると思う。1,000年生きたことないから分からないけどさ……


まあ、これだけの苦しみの中で誰も精神的に崩壊してないし、あと普通に姿かたちも変わっていないことを思うと、そもそも身体の状態も変化しなくなるのかも。不老不死だけじゃなく不変、みたいな。どれだけ食事をとらなくても、お腹はすくし喉は乾くのに体調も体型も変わらないし、肉体的にも精神的にも老いないってことなのかな……。わかんないけど。
あとカバネがなんとか死ねないかって画策した時に、クオンはカバネから申し出があればどれだけでも付き合ったんだろうなって。それこそ飢え死しようとしたら、カバネがもうやめようって言うまでどれだけ苦しくても付き合ったんだろうな………もうこれは完全にオタクの妄想だけどさ..............

そして、それだけの覚悟で数百年の間カバネの意思を尊重し続けてきたクオンが、リーベルとアルムのことについてはカバネに対して『必死に説得』したの、もう本当にかっこよすぎる。助けられた側として何百年もずっと気をつかってたクオンが(気を使ってた、はカバネの表現だから実際のところは少し違うんじゃないかなって思うけど)、それでもこのことについてだけはカバネの意思の尊重を破って対話を試みたの、本当にかっこいいし、美しい。
リーベルとアルムについて、カバネは『同じだと思いたかった』、コノエは『同じになって欲しいと思ってしまう』って言ってたけど、クオンは『自分たちと違う道も存在すると思いたかった』のかな。自分とカバネの関係に希望を見出したかった…というよりは、今でも希望を感じていたのかな。わかんないけど。ただクオンはきっと、カバネが自分との対話を望めば、それがどんな内容だろうと、八つ当たりだろうと罵倒だろうと、何万回でも受け入れたんだろうな。なんならその方がましだと思ってるのかも。

コノエとトウマさんについて

ありがとうトウマさん。トウマさんの株爆上がりした。めちゃくちゃかっこよかったしトウマさんがいることによる安心感がすごかった。あとコノエ役、トウマさんの3部登場時からの隠しきれないいい人感と優しさがめちゃくちゃに発揮されてた。あとŹOOĻがバラバラだった時から何とか繋ぎとめようとしていた、ŹOOĻのかすがいみたいなトウマさんに合う役柄だったと思う。本当によかった……。あとコノエっていうかトウマさん、歯見せて笑う顔めちゃくちゃかわいいね………。

ホームページのキャストコメントで、コノエの人間くささが出てるアルムとのシーンを好きって行ってるの、トウマさんからコノエへの愛が伝わってきて大好き。

というかコノエ、めちゃくちゃいいやつでびっくりしちゃったんだけど。コノエが3人分の食料を賄ってるし家事全般担当してるって知った時、普通にいや他2人何してんの???ってなったよね。いくらコノエ自身が2人のために働くのが楽しいと言ってもさ???
後々カバネが王、クオンが元天子って聞いて納得しかけたけど、いや1,000年以上もあったならやろうと思えばできるでしょ………ってなった。3人で協力して何かをする、ってことがあったらカバネとクオンの関係も変わってたんじゃないかって思わなくもないけど、でもコノエにとっては2人のために働くことが生きる理由というか、死ねないことへの折り合いの付け方なのかな。
というかいくらカバネの右腕だったとはいえ、そして自分の意思でついていったとはいえ、巻き込まれて自分も死ねなくなったのに笑って2人といられるの、忠誠心が高すぎる。クオンは助けられた恩があるとしても、コノエはそれも別にないわけで………カバネが呪いを解いたからこんなことになったって責めてもいいはずなのに………………いい人過ぎないか..................??トウマさんのキャストコメント見て、いや本当にそれ……ってなっちゃったよね。
そしてそんなコノエが唯一しんどいと言葉にしたことが、カバネがクオンを避け、クオンが罪の意識に悩むことだったのさあ.........ほんと.........本当に…………………
あと数百年も2人の喧嘩に巻き込まれて間に入って伝言役やってるのも本当に偉すぎる。偉すぎるよ………ってかもはや偉いとかいう言葉では何も表せないくらいに偉い。まあそうしないと3人で生きていけなかったっていうのもあるんだろうけど、どちらかというと天性の才能と忠誠心の高さなのかなって思わせるくらいには明るく笑顔で振舞っててすごい……。けどアルムと2人きりの時は地下の物珍しさに喜ぶアルムに複雑そうな顔をして、その後1人で『良いなぁ、アンタらは』って言っててさ…………しんどいよ……………………。

 

カバネとクオンについて

まあ一織さんと陸さんが好きなオタクなので、なんというか2人になんて役柄を演じさせてるの………ってなったよね………………。いやものすごくよかったんですけれど。本当に本当によかったんですけど。しんどかった…。
単純に私自身がこの2人が好きだからしんどいっていうのもあるし、好きとか嫌いとか関係なくこの2人が演じるからこそのしんどさがあったと思う。陸さんと一織さんが演じる子達が数百年仲違いしてる姿、しんどくないわけが無いのよ。この2人、どんな気持ちでこの役柄を演じたんだろうね。あと2人で、トウマさん含めた3人でどんな話をしたのかもすごく気になる。

あと気になったのが、話さなかった時間をカバネとコノエは数百年、クオンは500年くらいって言ってたこと。2人は数えることをやめてしまった後も、クオンだけはいつから話さなくなったかずっと覚えてたのかな。オタクの妄想だけど、クオンはカバネと最後に交した言葉もずっと覚えてそうでそれもまた辛い。
あと、カバネは助けた正義感を後悔するのに100年かからなかった、って話していて、つまり約400年は後悔したままそれでもカバネはクオンと言葉を交わしていたのかな…と思うと、その時間もその時間で辛い。少しずつ少しずつ永遠の命へのしんどさが増してきて、クオンを責めそうになって、自分の正義を裏切りそうになって、それを飲み込んで一緒にいて…っていうのを繰り返して、最終的にはクオンもカバネ自身も守るために避けるしかなくなったんだと思うと、その過程も本当に辛い。

カバネとリーベルについて

カバネはクオンを正義感から助けるために連れ出して、呪いを解いた。(たぶん)相手がクオンじゃなくても、その正義感から呪いを解こうとしてた。そして呪いを解いた結果永遠の命となり、自分の正義感を後悔することになる。
リーベルはアルムを交渉材料として連れ出した。それが世界を救う希望になって、アルムだから、呪いを解きたいと願った。
カバネとクオンは先輩だっていうけれど、そもそもカバネとクオンは死がなくなるって知らなかったわけだし、割と状況は違うよね。

でもその上で、助けたくて連れ去ったのに後悔をすることになるカバネと、利用するために連れ出したのにそれが希望となるリーベルの状況の対比は辛いな、と思う。

 

全体の感想

選択肢について

ストーリーにおいて選択肢がある、ということ自体がダンマカが初実装なんだ…(まあ本当に厳密に言えばラビチャはあるけど重みが違う)。
劇中劇以外にもイベントはあるだろうからそこであったりしたのかなと思ってたんだけど、先輩マネージャー様方のポストでダンマカが初実装だと知った。というかもしかして以降も選択肢って出てきてない??本当にダンスマカブルのためだけに導入されてたりする???
アルムが言う、『自由って、怖いことなんだな……』をこちら側に突きつけてきた上で、最後に選ばせる。選択肢を選ばせるシステムを実装してまで。アイドリッシュセブンって本当に、人の感情を動かすことに全力を注いでくるコンテンツだよね。大好きです。

 

私が選んだのは『リーベルと共に永遠を生きる』方。選んだ理由は、クオンに背中を押されて、カバネが呪いを解くという選択肢を与えてくれたから。永遠の苦しみを知ってもなお2人を信じようと選択肢を提示してくれたなら、私はそちらを選びたいと思ったので。正しいか正しくないか、というより物語の読み手として選びたい方を選んだ。エンディングの感想はこの後書くけれど、こっちを選んでよかったと思った。

 

選択肢、どっちを選んだ方が多いのかな。Xで見かけたアンケートは、上が約2/3,下が約1/3だったけれど。母数は多ければ多いほどいいのでいっそ公式でアンケート取って欲しいなって思ってしまう。
あと全マネージャー様にどちらを選んだのか、どうして選んだのか、手当たり次第に聞いてみたいなと思った。無理だけど。とりあえず私にアイナナを教えてくれた先輩には今度聞く。
実装当時にアイドリッシュセブンをやっていたら、色んな人のツイートとか感想とか見れたんだろうなあと思うんだけれど、今はXで雑多に流れてくる感想を(当時ほどは)見ることが出来ないのが惜しいところ。これ書き終わってブックレットまで読めたら、サーチに引っかかる限り読みたいなと思う。きっと色んなことを考えて、選んで、選んだ後も様々考えた方が本当に沢山いるんだと思うので…

選択肢があるってことは想像がついたし、(Ep.39のタイトルとEp.40が2つある時点でね…)選択肢があるってことは何を問われるかも想像がついてしまったわけなんだけどさ。
リンウイと同じ形式だとしたら、もしかしてイベントやりながらストーリー読んだ時は選択肢があったこと予測できない仕様だったのかな。だとしたら、選択肢があると知らずにあの選択を突きつけられる体験、してみたかったな。

あと最後の選択肢、ストーリーを提供するコンテンツである以上どちらも読めるようになってはいるのだけれど、どちらを選択したかは残り続けるのがいいなあと思う。意図的なのかそういう仕様なのかは分からないけど、Ep.39からそのまま続けてEp.40を読むと、選択した方しか読めないんだよね。どちらかを選択した事実は消えない。
というか私は、あれだけのストーリーを読んだ後に選ばなかった方の世界が覗けてしまうことがものすごく嫌で、選ばなかった選択肢のストーリーを読むか読まないかでものすごく葛藤したから、余計に選択した事実が残ってよかったなって思ったのかもしれない。

選んだ選択肢の感想

一織さんが演じる役、死ねないんだな…って思ってたらさあ…死んじゃったんだけど………(思い出せる限り)初めての推しの死、和泉一織さんが演じるカバネになっちゃった。
そして本当に、本当に、何百回と言われてると思うんだけど、死ぬ時のカバネとクオンの言葉の対比が本当に辛い。
あれだけ時間があったのに言っていないことがある、と言うカバネと、あれだけ時間があったから、言葉にしなくてもカバネの思うことなんて全部伝わってるというクオン。
実際のところはどうか分からないけどさあ。数百年の時の後にようやくゆっくり話せて、その直後に最後に話すことも出来ないままお別れって、辛くないわけないじゃんか……どれだけ憎みそうになっても、避けても、それでも1,000年以上同じ時を過ごしたんだよ…?

そして例えカバネの思いを全部を分かりきっていたとしても、それでも、相手の言葉で聞きたいって思っちゃうものじゃないかなって……私は思うわけで………。クオンがどう思ってるかは全然分からないっていうか勝手に想像することしかできないけど、でも、どう想像してもあまりにも辛すぎる。クオン側の思いがどう想像してもしんどくて、何も言葉にできない。クオンについて何か書こうとして、文字に起こしては違うな…...ってなるのをを繰り返してるので、たぶんまだ自分の言葉にはできない。それくらい辛い…...

あとずーーーっと考えてたんだけど、カバネは助けた側ではあるけれど、でも結果的に3人を死ねない状態にしたのって不完全な方法で呪いを解いたカバネだよね?
そしてアルムに対して、『……責めていいのは、救った相手だけだ』って言ってて。カバネはカバネで、助けた結果、永遠の命にしてしまった負い目みたいなのがあったんだろうか…って......。
もしカバネがクオンを永遠の命にしたことに対して負い目があってそれを言葉にしたとしたら、クオンはリーベルみたいに何回でもそんなことはない、助けられてよかったって言ったと思うんだけど、でもそもそもカバネは(思ってたとして)言葉にしたのかな。言葉にはしてなくて、だからクオンも救う言葉をかけられなかったんじゃないかな。カバネはずっと、クオンの『助けてくれてありがとう』を拠り所にしてたんじゃないかな。
もう本当に全部わかんないんだけど!私はそう思った……でもこれから咀嚼していったらまた変わるかも。まだ全然読み込めてないし...。

そして最後、アルムとリーベルの会話。地上に何があったんだ…って感じだけど。まあそれはさておいて。
一緒に新しい世界を作りたい、といって選んだ永遠の先に待っているのが2人きりの世界であること、その世界を『楽しもう』というリーベルと、『かけがえのない、私の世界』というアルム。そして流れる『My Precious World』。いや、なんにも言えないんだけど……言えないんだけどさ。
かけがえのない世界がこれからも、アルムとリーベルのために続いていく。それだけで十分じゃない?そしてアルムとリーベルはどれだけの時間が経っても、アルムが願って手に入れたこの世界を、2人にとってかけがえのない世界にし続けるんだろうなあって。
とてもいけないことをして、それでも新しい世界一緒に作りたいと願った先にこの世界があるのって、残酷だし、たぶんハッピーエンドではないんだけど、終わり方としては好き。
でもそれはそれとして、私がした選択の結果がこの結末なので、本当にごめん.........ってなったよね……………まんまと自由の怖さを突きつけられてしまった気がする。
ところでなんで2人ともフード被ってるんだろう、って思ったんだけど、いけないことをした罰を被る(こうむる)ってことなんだろうか……カバネもフード被ってたし………まあリーベルは最初からフード被ってたけど……。

 

そして自分の意思で選んだ選択肢がとてもいけないことをした結果でこれだから、もうひとつの選択肢は恐らく正しい選択肢というか、トゥルーエンドなんだろうなと思うと、都合よくそっちを見るのってやりたくないなって思っちゃうんだよね。
まあ結局、アイドル達がどちらも演じてくれたのなら見ないのは無礼だなって思って読んだんだけど。読んでよかったと思ってるけど、でも読みたいか読みたくないかだったら読みたくなかった。スクショ見返したら、読むか読まないかで4時間くらい悩んでたっぽくて笑う。

選んでない選択肢の感想

こっちから選んでたら、別にもうひとつの選択肢を読むことを躊躇うことは無かったと思う。
ユニティオーダー、リベリオンのその後が気になってたから、その辺が知れてよかった。
ライデンがリベリオンを名乗ってるシーン、めちゃくちゃにかっこよかったし、自分は自分のために戦うっていうのが“正義”でよかった。
あと、オルカのその後が描かれてめちゃくちゃ安心した。もう出てこないかと思ってたから……。きちんと今を貪欲に生きててよかったし、これからも元気に生きていて欲しい。ヴィダとプラセルのことをずっと覚えているんだろうし、すごい強い奴がいたんだぜって語り継いでいって欲しいな。
そしてアルムが、自分なりの戦い方として、新しい天子を生まないために生きているのが、本当に強いしかっこいい。リーベルの言葉を思い出して、アルムがみんなの希望の光、偶像、アイドルとなる。リーベルのことを、みんなに語る。リーベルが亡くなっても、その思いは生きて、継がれていく。リーベルがなくなってから3年で、まだまだ何も解決はしていなくて、それでもこれからリーベルが願って手に入れようとした世界をみんなで作っていくんだろうなって予感がする終わり方で、すごく綺麗な終わり方。とてもよかった。
あと、アルムが『カバネたちも会いに来てくれる』って言ってて、『忘れられた者たち』が忘れられた者ではなくなったのも嬉しかったし、言い回し的に3人全員で会いに行ってるのかな…(カバネとクオンが別々に会いに行ってたら、アルムはカバネとクオンとコノエ、って言いそう)って思ってちょっと安心した。
そしてコノエがカバネのことを呼んでいたのも、クオンが『少しずつ、変わっていけばいい』『時間はたっぷりあるんだから』って言っていたのも嬉しかったし、希望をありがとう……ってなった。上の選択肢を読んだ後だったから、より一層沁みた。どうかこれから、2人が少しずつ変わっていけるといいなあ。

ストーリー全体の感想

色々書き出してみて、改めて余白の多い作品だなって思った。これだけ感想書いたけど、まだ書けてないことも考えられてないことも山ほどある。

きっと人によって選択も感じたことも考えたことも全然違うし、あといつ読むか(人生のどの位置で読むか)によっても感じ方が違うんだろうなあ。
もちろんアイドルたちが演じていることに意味を感じているのだけれど、それを差し引いても一つの作品としてすごく面白かったと思う。挿絵多めでノベライズ化とかしてくれませんか……??とても読みたい。

 

物語そのものの感想で言うと、そもそもアイドリッシュセブンって、というかIDOLiSH7の曲を聞いていると、今日を生きて!って背中を叩かれてる気分になるんだよね。これまでの道のり、明日、明後日があること、未来があることの喜びもそうなんだけど、まずは今日を一緒に生きよう!って言われてる気分になる。特に『ナナツイロREALiZE』の『そろそろさ 未来じゃなくて 今日に夢中になって!』とか。
だからある意味新しい気持ちにはならなかったというか、自分が今日をきちんと生きているか、いつか終わる命を精一杯生きているか、って振り返って、頑張らないとなあってなった。あとアイドリッシュセブンに出会ってからというものやりたいことが多すぎて毎日のように今はまだ死にたくないって思ってるから、カバネの言葉はとても刺さったよね……。やり残してること、山ほどあるので……。
あとは割と自由にやりたいように生きていて、それで後悔もしていたりするし間違えたりもしているから、アルムが言う『自由って、怖いこと』だっていうのは本当にその通りだと思ったし(私の言う自由の重さなんてダンマカのストーリーの前では足元にもおよばないけれども)、その上で、永遠の命を持たない私は今日をきちんと生きるために、自由でいたいなあと思った。自分で選べる、自由の怖さを忘れないように、でも自分のために自由でいたい。生きるって小さいものから大きいものまで選択の連続だしね。
あと相手と自分を永遠の命にしてまで助けたい人がいるか、その人とやりたいことがあるかっていったら、今の私にはないし、永遠の命にされてまで助けられたい相手もたぶんいないから、アルムとリーベルの関係は羨ましいなあって思っちゃった。
書いてて自分で感想軽いな…ってなってる。まあこれから何回も読み返して咀嚼するから……今はこれくらいで容赦されたい。

ストーリーの感想とはあんまり関係ない話

ブックレットとかについて

運良く入手できた(読み終わった日に中古ショップの通販サイトで売ってて買った。数日前に見た時はなかったから、本当に運が良かったと思う)ので、届いたら読む。書き下ろしエピソードでどこが描かれているのかとても楽しみ。
可能性としてありそうなのは
・カバネ、コノエとクオンの出会い
・クオンの呪いを解く前後(助けてくれてありがとう、の話)
・カバネ、クオンが仲良かった頃のエピソード
・下のエンドのその後
あたりかな?『忘れられた者たち』、補完して欲しいエピソードが多すぎるので全部ください。
まあ一番読みたいのはカバネがクオンを避ける前の最後の会話なんだけど…それは存在するかも分からない記憶なので……。なんにせよ早くブックレット読みたいね。
あと脚本家の方のインタビュー記事があるそうで、それもめちゃくちゃ楽しみ。雑誌のバックナンバーが電子書籍で買えるの、めちゃくちゃありがたい。

 

ムビナナの話

新規勢、色んなことを実装順に体験できなくて寂しい思いをすることが多かったので、代わりに(?)今しか出来ない体験をしようと思ってダンマカ読みかけの状態でムビナナに行ってきた。
めちゃくちゃよかった。いやもう本っ当によかった。
ムビナナ、見ようと思えば何回でも見れることが本当にありがたくて(それももう終わっちゃったけど、後悔しないくらいにはたくさん見に行って色んなことを考えながら見れたので良かった)、丸々1回分、ダンスマカブルに思いを馳せながらアイドルたちのライブを楽しんできた。気分は『アイナナ世界の、ダンスマカブルからアイドルたちのことを知って、ダンスマカブル放映中にライブを見に行ったオタク』だった。楽しかった。
あといつもの5億倍くらい八乙女楽さんと棗巳波さんがかっこよく見えて(普段からめちゃくちゃかっこいいのに!?!?)最高だった。
そして、物語の途中ではあるけれど、悠さん&龍之介さんの『灰の下の文明 どんな歌があった』の組み合わせが!ようやく関係性を理解した上で見れた!!!
もう本当に嬉しくて嬉しくて、2人が映った瞬間叫びそうになったしあの瞬間だけ初見だった。そしてアルムとクヴァルのこと思い出して泣いた。
話が完全に脇道に逸れるんだけど、もう本当に、アイドリッシュセブンはどれだけ私に楽しい体験をさせれば気がすむんだろうってくらいたくさんの体験をさせてもらって、本当にありがとうございますの気持ち。ありがとうございます、大好きです。

終わりに

ダンスマカブル、本当に面白かった。8周年で過去イベントを読めるようにしてくれて、さらにムビナナの千秋楽ウィークをやってくれたおかげで、ダンスマカブルを読んでからムビナナを見ることが出来て本当に良かった。ありがとうアイドリッシュセブン……あとは存在するらしいというイベントの配布カードも復刻してくれたら嬉しいな…………あと一番くじの再販も………………………(これはアイドリッシュセブン側じゃ決められないかもだけど。一番くじの再販自体は例があるっぽいので何卒お願いしますの気持ち。クオンとカバネのアクスタ欲しいよ…)
今回は書けなかったけど、16人全員めちゃくちゃによかったと思っているので、いつかその感想も文字にしたいな。